かこのはなし
およそ2年前に書いた日記をほぼそのままここに書き写す。
当時はニートで実家暮らし。外に出るのは犬の散歩とたまに図書館。
ほぼひきこもり状態。
2014年11月〇日
明日、あと3時間後、私は23歳になる。
記念に日記を書くことにした。
……(省略)
「大切なことはすべて君が教えてくれた」ってドラマで言ってたけれど、誰かの期待に答えて生きていくことは簡単だって。
私はその簡単なことすらできなかった。
世界のどこかで毎日、生きるか死ぬかの淵で暮らしている人が多くいる。その事実を知っても私は動き出さない。
動機はきっと、私の中にある。
私しか、私を動かすことはできないのだろう…か。
きっかけばかりにこだわってちゃどうしようもないね。
罪悪感で動き出したくない。
私はいつも届かないくらいの夢をみて、それに向かって生きていかなくちゃいけないんだ。
……(省略)
頑張って笑ったって、心の中では泣いている
本当は今すぐぶん殴ってやりたいけど、脳内で我慢する。
楽しかないけど、必死にやる
そうやってみんな生きているんだろうな
私はそのどれも放棄して生きている。
だからといって楽しくもない。
苦さを知って、甘さを知るように、弱さを知って、強さを知るように、つらさがあって楽しく生きることができるんだろう。
小学生の時、友達がいじめられていた。私はいじめる側にいて、そのくせいじめることはしなかった。そして親から先生へちくった。それでいじめはなくなった。
私と同じ状況の子供がいたら、よく言ってくれたねって、ありがとう、って言うと思うし、本当にそうだと思う。
だけど私はこんな人間になりたくなかった。
私は今も、あの時と変わらないずるい女です。
面とむかって人から嫌われるのが怖くて怖くて、ずっとさけてきました。
たくさん逃げました。逃げることを肯定しようといつも考えています。
私はほとんどの人間を見下して生きています。
どこかに欠点をみつけては、心の中で笑っています。
でも本当は、うらやましいだけなんです。
みんなみんなうらやましい人ばかり。
私はやはりブスで性格悪くて気が利かなくて人見知りでおくびょうでずるくて仕事ができなくて裏切る
そういう人間なんです。
だから、私以外の人間がみんなうらやましい。
なのにプライドがじゃまをして、強がって、欠点をさがす
私はみにくい生き物です。
それなのに誰かに好かれたい、そう思ってしまいます。
誕生日なんていらない。ただ未来が怖くなって、過去を思い出しいてむなしくなる。
そして今、ここに存在する私が私でなくなればいいと思う。
時がたつのはやはり、良いこととは思えない。
以上、過去の日記でした。
「私はいつも届かないくらいの夢を見て……」ってところは完全に母親からの呪い。
母は昔からやりたいことを仕事にしなさいと教えてきました。だから、事務の仕事してる人とかすごく見下していた。コピーとってなにが楽しいの?とか。(事務作業だって楽しいんだけどね)母はやりたいことがない人もいるという事実を知らなかったようです。私はやりたいことがないので、なにもしませんでした。働きませんでした。他にも理由はあるけど、ひきこもりになりました。
過去のわたしは「みんなうらやましい」といっていたが、それは嘘でしょう。日記の中ですら格好つけて、いいひとぶってました。自分大好きだから、こんな状況でも、適当にしにたくなっても、誰かをいいなとかあんまり思わないです。みんななんかつらそうだし。
おわり